自分らしく、再び歩み出す場所 ―
自立訓練事業所『ReL(リエル)』
ReL(リエル)とは
生活に不安を抱える方や、過去に困難な経験をされた方が、
地域で自分らしく暮らしていくための支援を行う施設です。
発達障害のある方、依存症のある方、社会復帰を目指す方など、ひとりひとりの状況に合わせて、
生活スキルや社会との関わり方を一緒に見直していきます。
ReL(リエル)
“Re-Life(再び生きる)”
“Re-Learn(再び学ぶ)”
“Re-Light(再び光をともす)”など、
「Re+L」を組み合わせた造語。
困難な経験をした人が、再び自分の人生に光を灯し
前向きに進めるようにとの願いを込めました。
- 仲間と共に成長お互いの個性を尊重し、正直さ、責任ある思いやりを大切にしながら、共に学び、支え合う中で新しい自分を発見できます。
- 実践的な回復プログラム日常生活における役割活動や、対話を中心としたグループセッションを通じて、感情の調整能力や問題解決能力を高めます。
- 専門家のサポート事業所には精神保健福祉士や公認心理師資格を持つスタッフ、また当事者スタッフが在籍しています。利用者の成長を促すガイドとして、専門的な知識を提供し、行動変容をサポートします。
- 再スタートを応援「Re-Life(再び生きる)」「Re-Learn(再び学ぶ)」「Re-Light(再び光をともす)」――「リエル」という名前には、困難な経験を乗り越え、あなたの人生に再び光を灯すための「育ちの場」でありたいという願いが込められています。
対象者
- 社会復帰を
目指す方 - 発達障害の
ある方 - 依存症の
ある方
プログラム
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | グループセッション | 園芸農作業 | グループセッション | 散歩 | グループセッション |
午後 | レクリエーション | グループセッション | アートセラピー | グループセッション | 研修 (お金の使い方、
基礎的な生活に関して) |
※プログラムは変更になる可能性があります。
グループセッションについて
当事業所では、リラックスした雰囲気の中で、参加者同士が話し合う「グループセッション」を行っています。
これは、自分の気持ちや考えを言葉にしたり、他の人の話を聞いたりすることで、毎日の生活や人との付き合いの中で感じていることに気づき、自分らしく前に進む力を育てるための時間です。
- Step 1
話題を決める
グループセッションでは、まず「最近あったこと」や「その時に感じた気持ち」などを、みなさんにできる範囲でお話しいただきます。そのお話の中から、みんなで「今日はどんなことを話し合いたいか」を一緒に決めていきます。時には、気持ちや考えに向き合う練習として、テキストを使った課題に取り組むこともあります。話したくない時は無理に話す必要はありません。安心して、自分のペースで参加できるようにしています。
- Step 2
安全な対話
みんなで選んだテーマや課題について、おたがいに感じたことを話し合ったり、「安心してこたえられる質問」を使って、そのテーマを出してくれた人の気持ちや考えにやさしく近づいていきます。この時間では、「どうすればいいか」をすぐに考えるのではなく、「その人がどんな気持ちでいるのか」をゆっくり聞くことを大切にしています。
- Step 3
フィードバックとまとめ
最後に、みんなが話題を出してくれた人に向けて、「こんなふうに感じたよ」や「共感したよ」という気持ちを伝えます。アドバイスではなく、聞いていて心に残ったことや、よかったと思ったことを伝えるのがポイントです。話題を出した人は、その中で「今の自分に必要だな」と思った言葉だけを受けとり、それ以外はグループに置いておくことができます。終わりには、おたがいに「ありがとう」や「今日よかったところ」を伝え合い、安心して参加できる雰囲気を大事にしています。
支援方針
-
自分の中にある課題やモヤモヤと向き合いながら、気持ちをうまく感じたり伝えたりする力(エモーショナルリテラシー)を育てていきます。そうすることで、考え方や行動が少しずつ変わり、自分もまわりの人も傷つけずに生きられるようになることを目指します。
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人とのやりとりの中で「自分はどんなふうに感じているのか」「どうしてそう思ったのか」などをふり返りながら、自分の困りごとに向き合い、少しずつ行動を変えていきます。そうすることで、自分の本当の気持ちや必要なこと(ニーズ)を、無理のないかたちで満たしていけるようになることを目指します。
回復共同体(TC)について
回復共同体(TC:Therapeutic Community)とは、「人が集まる場(コミュニティ)そのものを、支援の方法として活かす」考え方です。1940年代にイギリスやアメリカで始まり、精神科病院、薬物依存の回復施設、刑務所などで世界中に広まりました。日本でも、アメリカ・アリゾナ州にある「Amity(アミティ)」という団体の取り組みが知られており、2016年には島根あさひ社会復帰促進センター(刑務所)で実際に導入されました。TCでは、仲間との関わりや自分の役割・責任を通して、人としての回復や成長を目指します。日々のミーティングや作業、生活の中での気づきを重ねながら、感情を整えたり、よりよい生き方を身につけることが目的です。大切なのは、「共同体のために人がいる」のではなく、「人の回復や変化のために、共同体がある」という考え方。TCは、ただ支援を受ける場所ではなく、学びと気づきの場となります。

ご利用までの流れ
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Step. 1
面談
スタッフとの面談を行います。現在の生活状況やこれまでのご経験、ご希望などをうかがいながら、支援内容についてご説明します。 -
Step. 2
見学
実際に施設をご覧いただき、雰囲気やプログラムの様子を知っていただきます。 -
Step. 3
体験
体験利用を通じて、実際のプログラムやスタッフとの関わりを体感していただきます。無理のないペースで参加できるようにサポートします。 -
Step. 4
利用決定
ご本人のご様子、ご状況を鑑み、施設内で検討会議を行い、可否をご連絡いたします。
施設情報
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ReL溝の口
神奈川県川崎市高津区末長3-14-13 1階
お問い合わせ
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(祝日はお休みです)